「SHEAR BR」は銀座菊秀の古いブランド名です。 作者は和弘銘の大河原辰雄氏と享幸氏です。東京都伝統工芸士です。当社では古くから和弘製の裁鋏を取り扱ってきました。
高度な技術を持つハサミ職人で、総火造の裁鋏を普段でも簡単に製作していた感じです。 主に享幸氏が火造りを辰雄氏が調整を受け持っていました。 総火造りは1本の細長い地鉄を赤めて烏口というからすの嘴のようなたたき台の上で槌を使用してハンドルの形をたたき出す技術です。 このあと刃となる部分にハガネを鍛接して焼入れし、砥石とヤスリで形を整えます。 通常の裁鋏は特殊な鋳物で製造されたハンドルを刃部と溶接して製造しています。 総火造りでさえ製作できるハサミ鍛冶が少ないのに総左となるとほとんどいません。その技術力の高さが理解できます。 1997年に当店の倉庫で発見し、すぐに大河原氏にこの鋏を点検してもらいましたが、約43年前の製品とは思えないほど、きれいに保管されていて、刃のひずみもまったくでていないとお墨付きをもらいました。 なめらかな刃の摺り合わせはもう製作できないことでしょう。 お二人ともすでに他界していますので、在庫限りとなります。 ご注文をお受けした場合でも、実店舗で売却済になっている場合がありますので、ご了承ください。 ご来店頂ければ商品を直接ご覧の上、ご購入いただくことができます。
鋼種 構造 | ヤスキハガネ 着鋼 |
仕上げ | 銑磨き仕上げ |
全長㎜ | 260㎜ |
重さg | 259g |
その他 注記