彫刻刀の刃の形と特徴

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印刀(イントウ)

小刀・切り出し・イスカとも呼ばれます。
線彫・片切彫・やげん彫・面取りなど用途の多い基本的な刀です。


0002

合透(アイスキ)

平(ヒラ)・平刀(ヒラトウ)とも呼ばれます。
印刀と同様、用途の多い基本的な刀です。


0003

先丸平刀

鎌倉彫り平刀・月平(ツキヒラ)。合透に少し丸味をつけて研ぎ上げたもので、刃の角で木地に傷がつくのを防げます。
極浅丸と同じように使えますが、極浅丸よりやさしい感じに彫れます。


0004

丸刀

浅い順に、極浅丸・中浅丸・浅丸・丸刀(並丸)・深丸の5種類あります。
刃巾もそれぞれに1ミリから30ミリ位まで豊富にあるので、作品の微妙な表現が思い通りにできます。


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三角刀

60°が多く使われますが、30°、45°もあって、繊細な表現をしたり、力強い構成にと使い分けられます。
刃巾寸法は、刃の開き(a)の部分を表示します。


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ナギナタ

鎌倉彫印刀。印刀を独特な刃付で丸く研いだもので、主に鎌倉彫に使われます。
微妙なカーブを持つ輪郭やふくらみなどが、きれいに正確に彫れますので、版画や仏像彫刻の方にも喜ばれています。


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曲り丸刀(スクイノミ)

スクイノミ。並丸刀を曲げたもので、深く彫り込むときなどに、便利な刀です。


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曲りナギナタ

右左あり、1ミリの細かさからあるので、複雑な図柄も奥まできちんと、彫りカスが残らぬよう彫ることができます。


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曲り丸刀(シャクリ)

刀の入れにくい複雑な図柄も、きれいに彫り込めます。


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曲り平刀

図柄の狭い奥部を、平らにきれいに仕上げるのになくてはならない刀です。


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剣刀(ケントウ)

細部の仕上げ、組み立ての時に重宝な刀です。


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