販売済 ありがとうございました。
1970年代に日立金属のATS34がカスタムナイフ用合金鋼として開発され、またたく間に国内そしてアメリカで評判になりました。 この鋼材は包丁のように薄い刃には向きませんでしたが、ナイフのように少し鈍角に刃をつける刃物には抜群の切れ味を発揮しました。 それなら裁鋏にも適しているはずということで和弘銘の大河原辰雄氏が製作しました。 ステンレス合金鋼で硬度が高いため刃の部分を鍛造ではなく削り出してハンドルを溶着しました。 その動きの滑らかさと繊細な切れ味は予想以上でした。 しかし削り出しではコストが高くつくため、見本で終わりました。
大河原辰雄氏は東京都の伝統工芸士です。当社では古くから和弘製の裁鋏を取り扱ってきました。 高度な技術を持つハサミ職人で、総火造の裁鋏を普段でも簡単に製作していた感じでした。
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すでに製造販売とも終了いたしました。
鋼種 構造 | 日立金属 ATS34ステンレス合金鋼 |
仕上げ | サテン磨き仕上げ |
全長㎜ | 270㎜ |
重さg | 242g |
その他 注記